Amazon ポータブル電源 Wh最安価格(2024.3.11現在の情報です。価格は変動している可能性があります。)
1位 MARXON G2000 2131Wh(38.01円/Wh)
80,999円(86,999円から6000円クーポン適用)
2位 LEOCH 9820Pro 1997Wh(42.05円/Wh)
83,979円(88,409円から4430円クーポン適用)
3位 BLUETTI AC200P
2000Wh(49.9円/Wh)
99,800円(169,800円から70,000円クーポン適用)
<考察>
2023年末からポータブル電源の価格を追っているが、長らく2000Wh台の製品は15万円以上だったのに対し、1月の終わり頃から一部製品が10万円を切る価格になっている。
恐らく、先週あたりまで販売していた「ポータブル電源」という名前で販売されてた機種が9万円台前半で販売されてたのが要因か。
(ちなみにこの製品のURLのまま今は1536Whの商品に切り替わっておりレビューロンダリングを感じる https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B0CQ88YRS6/)
このシリーズは複数メーカーから出ているので恐らくOEMで販売されているのだろう。
例:
VLAIAN ポータブル電源 2400W/2048Wh 大容量リン酸鉄リチウム電池採用 1.5時間満充電 16台機器同時充電可能 PSE認証済み 50Hz/60Hz 純正弦波 非常用電源 バックアップ電源 キャンプ 車中泊 業務用 防災グッズ 停電時に(黒)
TALLPOWER ポータブル電源 大容量2400W/2160Wh リン酸鉄リチウム電池 最速1.5時間満充電 16台デバイス同時充電 50Hz/60Hz PSE認証済 純正弦波 MPPT制御家庭アウトドア両用バックアップ電源 キャンプ/車中泊/防災グッズ/非常用電源
だが未だに2000Wh台でも15万円~、容量が半分の1000Wh台にも関わらず10万円台の製品はたくさんある。
調べてみた結果、値段が下がった製品には何かしらの欠点を抱えている事がわかった。
・充電速度が遅い
今回1位と3位にランクインしたMARXON G2000とBLUETTI AC200Pはどうやら急速充電に対応していないようだ。
特にG2000は付属のACアダプターだと400Wの充電しか出来ず、単純計算で6時間弱はかかる計算になる。
値下げが行われていない製品は付属のACアダプターだけで本体を1時間で80%以上充電できる急速充電に対応しているようだ。
OEMで販売された新シリーズも2時間でフル充電出来る事を謳っており、それより劣る充電速度の製品が相次いで値下げを行ったと見られる。
・重い、ファンが煩い等
今回2位にランキングした LEOCH 9820Proは、1時間で80%充電できる急速充電を謳っているので上記の条件には当てはまらないが、製品のレビューを見てみると、他製品が20kg帯である事に対し30kg以上あり、使用中(充電中)の冷却ファンがうるさいという書き込みが見られた。
また個人的な感想だが、見た目も他製品に比べて極めてゴツい印象を覚えるのでとっつきにくい感じがあると思われる。
<考察2>
2000Whで10万円を切るポータブル電源を太陽光発電で充電して使う場合の経済性について
2023年平均の電気代は31円/kwhらしい。太陽光発電を乗せてる家は時間帯で値段が変わるプランを契約しててもっと安い人も多いと思われるが今回は30円/kwhで計算を行う。
ポータブル電源は変換ロスも含めて大体8割弱の電気が使用可能との事なのでおおよそ1回に使える電力は1500Wh=1.5kwh=45円分の電気となる。
日本の年間晴れ日数の平均は210日らしい。2kwh程度なら発電出来る日も含めるともう少し多い気もするが210日で計算する。
1日1回フルで使う場合
10万円
100,000÷45円=2222.22日
2222÷210日=10.58年
9万円
90,000÷45円=2000日
2000日÷210日=9.52年
8万円
80,000÷45円=1777日
2000日÷210日=8.46年
約10年で元を取れる計算になったが、2000回も充放電を繰り返した場合実容量が8割~半分程度になる可能性が考えられる。そもそも10年間故障せず毎日ピッタリ使い切る場合の計算なので現実的にはこの通りいかない可能性が高い。
10万円を切るというインパクトは大きいが、電気代の元を取るという観点ではまだ厳しいと思われる。(これは現状の家庭用蓄電池でも同じだと思われる)
<結論>
長らく割高感が否めなかったポータブル電源だが、今回2000Whで10万円を切る製品の登場は、急速充電が必要ではなく、本来の用途であるキャンプなど電源が取れない場所での利用、停電時の非常用電源としての利用、そして電力の自給自足を趣味にしたい人には手が届きやすくなった製品である事には間違いないだろう。